FXは水平線だけで勝てる?効果的なラインを引くコツとは?
これだけの線を引いてしまうと、そのうちの幾つかは価格にぶつかってもおかしくないし、偶然たまたま機能しただけなのに、まるで機能したかのように見えて、勘違いトレードの原因になるんです。上の画像は確かに、引いた線が綺麗に機能しているように見えるが、それは事後的にチャートを見ているから。実戦では、おそらくどのラインを重視してトレードするべきなのか。あるいは、このラインに近づいたら、売るべきなのか、買うべきなのか、明確な判断が出来ません。
そこで、シンプルな考え方へ転向します。僕の考えはマーケットの内部構造は常に変化しており、過去の値動きで偶然つけただけの価格(支持・抵抗)に、どれほどの意味があるのか? という点において、極めて懐疑的なんですよ。常に構造が変化しているのに、過去を重視してしまっては本末転倒ではないか。
なので、僕は直近の流れを最重要視します。2~3日前の安値や高値なんて、あまり意識しません。もちろん、5日連続で死守されているサポートラインだとか、3ヶ月も割れずに耐えてきた安値だとか、そういうレベルの価格なら、さすがに注視しますが、ほんの2~3回つけただけの価格は重視しません。直近の安値・高値を僕は重視します。
疑問|W型の真ん中の山で売るのはダメなのか?
そういう人たちのトレードが、どれくらいの影響をあたえるのか。この点は不明。だから、中途半端な価格帯ではエントリーしたくないんですよ。
そして、トレンドや値動きは、大雑把に見るという視線も大事です。最初にも言ったとおり、複雑にしては行けない、なるべくシンプルに。この考え方でトレードしているので、僕にはこういう風に見えるんです。
こんな感じで、かなり値動きを大雑把に見て、大局を忘れないように気をつけています。細かいけど意味ありげな動きをする値動きに気を使っていたらキリがありません。
買いも、同様にシンプルにエントリーする
買う時も、シンプル脳を忘れずに。
支持線・抵抗線を使ったシンプル思考なトレードは勝率が高い
気を付けて欲しいのは、下抜けてすぐにエントリーしないこと。解説のために僕が出したチャートは、すべて事後的に見ているので機能しているように見えますが、当然・・下抜けたからっていきなり大きく戻すパターンもあるわけです。そのようなパターンで派手にやられないために、下抜けた後もしっかりと待って、一度抜けたラインで叩かれるのをじっと待つんです。
疑問|なんで上抜け・下抜けで価格がそっちに走るの?
人間の本能「ギャンブルの誤謬」の恐怖
このロジックの裏側にあるのは、ギャンブルの誤謬という人間の本能です。画像を見て下さい。
つまり、実際の確率と、人間の感じる確率にはズレがあるんですよ。だから、相場で動きが発生しようとすると、必ず逆張り派が出てきます。彼らはそろそろ裏が出るかもしれないと思って、そういう行動するわけです。しかし、マーケットは彼らの思惑とは反対に、また表を出します。その結果、損失を被った逆張り派は、これだけ連続して表が出るなら、次の表が出るかもしれないと思って、ドテンに走ります。
まさしくトレンドです。今回紹介した、直近の安値・高値を重視した手法のロジックは、参加者の8~9割は負け組=ギャンブルの誤謬に囚われていると仮定しての手法です。外れることもあるけれど、しっかり待って、ここぞというところでエントリーすれば、大怪我はしませんし、トータルで利益を残せます。(損切りはしっかりね。)
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