図解 知識ゼロからはじめる株の入門書
導入図解 株を買ってみよう
1 株はどこでどうやって売買するの?
2 買える株と買えない株がある!? ゼロから始める株入門 ゼロから始める株入門
3 株取引の種類を知ろう
4 株はいくらで買える? 株の売買単位
5 不正行為に要注意!
6 手数料と税金を忘れずに
7 NISAでおトクに節税しよう!
8 投資信託でプロまかせ! ゼロから始める株入門
9 投資先からのプレゼント〈株主優待〉
先人の失敗に学ぶ 株の格言集 その一
コラム 日本を代表する有名企業の株はなぜ安い?
第3章 株取引を始めよう!
導入図解 銘柄選びのキホン
1 証券会社はどうやって選ぶ?
2 投資用の口座を開設しよう
3 投資先を見つけよう
4 自分にあった投資スタイルを決めよう
5 注文方法は2つだけ知っておけば大丈夫
6 お金がなくても株が買える!?
7 銘柄と業種は複数に分けてリスクヘッジ
8 余裕資金で投資しよう
先人の失敗に学ぶ 株の格言集 その二
コラム デモ取引でトレーニング
第4章 利益を出す株の見分け方
導入図解 株の情報を入手しよう
1 ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析
2 投資に必要な情報とは?
3 投資先を『会社四季報』でチェック
4 企業の成績が把握できる「決算短信」
5 業績から株価の水準を判断する〈PER〉
6 資産から株価の水準を割り出す〈PBR〉
7 「資金」を有効に使っているかを示す〈ROE〉
8 手を出してはいけない銘柄とは?
9 株価を動かす要因を知ろう
10 社会の変化を読み取ろう
先人の失敗に学ぶ 株の格言集 その三
コラム 「推奨銘柄」を鵜呑みしてはダメ
第5章 チャートの読み方
導入図解 チャートで株価の動きをつかむ
1 分析に欠かせないチャートの基礎知識
2 ローソク足の意味と分析法
3 ひとつの足型で株価の先行きを読む
4 トレンドラインで株価の方向性を読み取る
5 「移動平行線」と株価から今後を予測
6 「保ち合い」の次の変化を読む
7 ダブルボトムとダブルトップを見逃すな
先人の失敗に学ぶ 株の格言集 その四
コラム 買いは遅めに、売りは早めに
第6章 売り買いのタイミングを見逃すな!
導入図解 チャートを読んでトレンドをつかもう
1 買いのタイミング 上昇トレンドの波にうまく乗る
2 買いのタイミング 株価が移動平均線から大きく下方に乖離
3 買いのタイミング 上昇開始のシグナル「ゴールデンクロス」
4 買いのタイミング 直近の高値を上抜けした
5 買いのタイミング 底値で現れやすいローソク足とは
6 買いのタイミング 売り残の積み上がりは急騰の前触れ
7 売りのタイミング 下降トレンドには素早く対処する ゼロから始める株入門
8 売りのタイミング 移動平均線から大きく乖離して上昇
9 ゼロから始める株入門 売りのタイミング 下降トレンドのシグナル「デッドクロス」
10 売りのタイミング 天井圏で現れやすいローソク足
11 売りのタイミング 高値権での信用買い残が期日を迎える
先人の失敗に学ぶ 株の格言集 その五
コラム 売買価格を決めて、迷いを断ち切る!
第7章 失敗に学ぶ、やってはいけない株式投資
導入図解 やってはいけない「株あるある」
1 下げの途中で買ってしまい大損失
2 資金を一度につぎ込んでチャンスを逃した!
3 欲をかきすぎて利益を逃した!
4 様子見すればよかったのに…
5 下落相場でロスカットを怠り傷口を広げる
6 設定したはずの「売り」注文が通ってないなかった!
先人の失敗に学ぶ 株の格言集 その六
コラム 魚の頭と尻尾はくれてやれ~欲張るなという戒め
初心者向け!基本的な株の取引方法まとめ -ゼロからはじめる株式投資-
株式投資を始めるにあたって得られるメリットは、最大で3つあります。 株式投資では、他の投資よりも比較的リターンの多いことが特徴です。単純な株式売買で得ることができる利益の他にも、さまざまなリターンを得ることが可能です。 また、会社によっては投資を行うだけでリターンを得られる場合や、日常生活に役立つサービスを受けることができる場合もあります。株式投資を始めることで享受できる利益やメリットについて、詳しく解説します。
値上がりで利益が狙える
【この記事もおすすめ】チャートの見方・読み方をやさしく解説!株価チャートから株の買い時を探る方法とは? | ゼロから始める株入門 ゼロから始める株入門
企業の利益の一部が還元される
投資した企業が利益を上げると、その利益の一部が投資者へと還元されます。この還元されたお金のことを「配当金」といいます。株主配当金を受け取ることができる時期は、企業の利益が確定する決算を終えた後の年に1~2回程度です。配当金は1株あたりで金額が計算され、所有している株式の数に応じて配当金の金額が決まります。
しかし、すべての企業が利益を配当金として還元しているわけではありません。配当金目的で投資を行う場合は、投資する企業に配当金があるかないかを事前に確認する必要があります。
また、配当金の分配は業績によって左右される可能性があり、突然の宣告によって配当金の分配が停止されることもありますので、注意が必要です。
企業からサービスや品物が受け取れる
上がり益や配当金のようなお金ではなく、サービスや品物として利益のある「株主優待」 も株式投資におけるメリットのひとつです。企業によって提供している株主優待の内容は違いますが、多くの場合は割引サービスや投資企業の自社製品などを受け取ることができます。現在では、今まで株式投資をやっていなかった人たちも取り込もうと、多くの企業でさまざまな種類の株主優待が提供されています。
2022年における株主優待の例として、味の素(株)が1500円相当の味の素グループ商品の詰め合わせセットを提供することや、アトム(株)が2,000円相当の優待ポイントを提供するなどが挙げられます。しかし、この株主優待も株主配当金と同様に、すべての企業で行われているものではありません。内容とあわせて株主優待の有無を事前に調べる必要があります。
ゼロから始める株入門
【もっと詳しい記事を見る】株式投資にはどんなメリット・デメリットがある?投資スタイルによる違いも解説 |
株式投資にはどんなリスクがある?
株式投資にはメリットだけでなく、リスクも存在します。しかし、どのようなリスクがあるかを理解して運用を行えば、投資の損失を軽減することが可能です。
株価が下がるリスク
企業の業績や国内外の景気・情勢により、株価は常に上昇や下落を繰り返して変動しています。この株価のブレにより投資した株式の価値が変わる可能性のことを「価格変動リスク」 といいます。リスクと聞くと危険なもののように感じますが、あくまで「株式の価値が変動する可能性」であるため必ずしも損をしてしまうというわけではありません。
しかし、投資企業の業績悪化や不祥事によって企業の信頼が下がれば、株価が一気に下落してしまいます。株式投資は売買の差額で利益を得るものなので、購入時の価格より売却時の価格が安ければ大きな損失になることも事実です。その分、投資企業の人気が上がれば、受け取る利益も増加します。
また、業績悪化や景気などの要因によって大損失にならないために、「損切りライン」をあらかじめ設定し、徹底して守ることでリスク回避することをおすすめします。
希望価格で売却できないリスク
市場へ出回る数の多さのことを「流動性」といい、流動性によって売却のしやすさが変わることを「流動性のリスク」 といいます。市場によく出回っているものは流動性が高く、なかなか市場に出回らないものは流動性が低いと説明できます。
また、流動性の低いものは売れにくいだけでなく、希望価格で売却しづらいことも難点です。すぐに売却する必要があるときに、希望額から値段を大幅に下げざるを得ないケースもあります。
投資した企業が経営破綻するリスク
投資した企業が財政難や経営不振に陥れば、当然株価は下落します。経営破綻や倒産をすれば、投資した元本も返還できません。 このように、投資企業が元本や利益を返還できなくなってしまう可能性のことを「信用リスク」 といいます。財政難や経営不振に陥りやすい企業ほど信用リスクは高くなります。財政難や経営不振に陥りにくい、つまり信用リスクの低い企業を見極めることが重要です。信用リスクの低い企業を見極めるには、ファンダメンタルズ分析を活用することが一番です!
口座を開設するには?
株式投資を行うためには、証券口座が必要です。証券口座の開設方法をご紹介します。
証券会社を選ぶ
総合証券会社
ネット証券会社
実店舗を持っていないネット証券会社は、手数料の安さが最大のメリットです。総合証券のような手厚いサポートはありませんが、その分銘柄選びや分析を自分自身で行うことができます。
総合証券のように対面での手厚いサポートを受けられないとはいっても、コールセンターでのサポートを行っているネット証券も増加しています。株式投資に不安がある方は、サポート用のコールセンターが設置されている証券会社を選ぶと安心です。
「手数料が安い」「コールセンターで気軽に相談できる」などの理由から、個人で株式投資を行っている方の多くがネット証券を利用しています。
また、個人で株式投資をする醍醐味を味わたい方の多くもネット証券を利用しています。
【もっと詳しい記事を見る】証券口座、どうやって開設するの?証券口座の種類についても分かりやすく解説 |
どうやって銘柄を選ぶ?
株式投資において、銘柄選びは非常に重要です。予算や投資目的を決めたうえで判断する必要があります。
予算を決める
最初のうちは自身の収入や消費支出などを踏まえた上で、無理なく投資できる予算を算出すると安心です。予算が決まれば、予算内で売買できる銘柄がわかります。ただし、1株は予算内であったとしても、売買可能な最低限の単位が決められている企業もあるため注意が必要です。
予算が10万円の場合を考えます。たとえば、ほしい企業の株価が1株5,000円だったとします。この時、買いたい企業の購入可能な株数単位が最低100株が1単元の場合、50万円が必要となるため売買することができません。銘柄を選ぶときには売買可能な最低限の単位も確認しましょう。また、1単元が100株のとき、100株の次は200株のように売買単位の整数倍での取引になります。もちろん、1株から売買できる企業も多数存在します。予算の少ないうちは1株から売買できる企業を選ぶこともおすすめです。1株から売買できる企業であれば、1株単位で株数を調整することもできます。銘柄や購入する株数は、予算に合ったものを選ぶことが大切です。
単独の銘柄よりも複数の銘柄を取引することでリスクを分散することができます。複数の銘柄を取引することを前提として、株価と株数を考慮して予算を算出することをおすすめします。
・収入や支出から投資予算を決める ・株価だけでなく売買単位も確認する ・1株から売買できる銘柄もある ・複数の銘柄を取引することを前提で予算を決める |
投資目的を決める
値上がり益を重視
・将来性のある会社は値上がりが期待できる ・業績が上がっている企業に注目 ・新規事業や新商品開発は株価上昇の可能性 |
配当金・株主優待を重視
配当金や株主優待を重視する場合は、まず投資予定の企業が配当金や株主優待を行っているか調べる必要があります。インターネットで「企業名 配当金」や「企業名 株主優待」と検索して調べると簡単です。配当金や株主優待の有無だけではなく、過去の配当金における詳細な金額や株主優待の内容を知ることができます。
しかし、配当金や株主優待は必ずしも永続的に期待できるものではありません。企業の業績によっては、突然廃止される可能性もあるため注意が必要です。
配当金や株主優待を重視する場合は、業績の安定している企業へ投資すると安心です。
また、株主優待の内容が変更され、例年とは異なる内容の優待になる可能性もありますので、必ず最新の情報を確認してください。
事例として、オリックス(株)が株主優待制度を2024年3月末で廃止すると発表しました。
【この記事もおすすめ】株の配当金はいつもらえる?平均はいくら?配当金についてわかりやすく解説 |
企業の情報を調べる
投資に使用する予算や目的などの方向性が決まれば、次は企業の情報を調べます。多くの企業はホームページで株主への情報を提供しています。まずは、企業の基礎情報を把握しましょう。また、株式の情報だけでなく、事業のジャンルや特性を把握しておく必要もあります。自分にとって身近な企業や興味があるジャンルの企業であれば、業界の動きが把握しやすく将来性も判断しやすいためです。企業のホームページを見る際は、株主情報とともに企業の活動内容なども合わせて確認することをおすすめします。
そして、最も重要なことが日々の株価情報です。銘柄を選ぶにあたり株価情報は必ず調べなければなりません。株価情報はインターネットで「企業名 株価」と検索するとリアルタイム情報を確認できます。
企業の株主情報やジャンル、株価の推移状況を参考にどの銘柄を選ぶかの最終判断を行います。
・企業のホームページで情報を得る ・株式情報以外にも事業や業界の動きを把握する ・株価の推移を知る |
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