FXの取引時間は?土日・祝日の対応、おすすめの時間帯について解説
出典:乙女のお財布「外国為替市場ってどこにあるの?」
FX取引ができない時間帯
FXは平日であれば24時間取引することができますが、土日は基本的に取引できません。
世界各国の為替市場が、《土曜の朝7時前後〜月曜の朝6時前後》まではお休みとなっているからです。
時差の関係で土曜の朝7時前後までならマーケットは動いているため、金曜日は終日取引することができます。
FXの取引時間に関する3つのポイント
①標準時間とサマータイムで取引時間が変わる
FXの取引時間は米国のサマータイム制度にあわせて、季節によって「冬時間」「夏時間(サマータイム)」に分かれます。
サマータイムでは、冬時間よりも取引時間が1時間早くなります。
たとえば、本来22時からオープンする市場であれば、サマータイムの期間は21時に市場がオープンするというわけです。
②土日と被っていなければ祝日も取引可能
土日や年末年始などに被っていなければ、日本の祝日でもFXの取引時間は24時間となっています。
日本が祝日でお休みでも、海外の市場は動いているからです。
ただし、祝日で一部の市場が閉まっていると、その国の通貨の流動性が鈍くなる可能性があるといわれているため注意してください。
祝日は、その国のトレーダーの参加人数が減るためと考えられます。
③週明けの月曜は値が飛ぶ可能性がある
そのため、週明け月曜日にレートが飛んでローソク足に隙間ができる現象が起こることが多いです。
レートが飛ぶ現象は「窓開け」と呼ばれています。
多くの市場は土日に休止していますが、イスラム圏だけは土日は平日扱いとなっているため市場が動いています。
イスラム圏では金曜日に礼拝が行われているためです。
イスラム圏の中東レートの取引量は少ないですが、土日も動いているため週明けにレートが変動して窓開けが起こるという仕組みです。
- 窓が下方向に向かって開いている
→窓が空いた分だけ上昇する可能性あり - 窓が上方向に向かって開いている
→窓が空いた分だけ下降する可能性あり
窓埋めを狙ったトレードでは、窓空けの方向とは逆方向に注文を入れるのが良いと考えられています。
クリスマスや年末年始の取引には注意
欧米などではクリスマスは祝日のため、取引量の多いニューヨーク市場は動いていません。
他の為替市場は動いているものの、営業時間が短縮されている場合があります。
また、元日(1月1日)は国内外ともに市場が休止しているため取引できません。
年末年始の値動きによるリスクを抑えるのであれば、可能であれば祝日前にポジションを決済しておくといいでしょう。
市場が活発になるおすすめの時間帯
世界の中でも三大市場とされる《東京市場・ロンドン市場・ニューヨーク市場》が動いている時間は、参加トレーダーが多くなり取引が活発になるためおすすめの時間帯といわれています。
日本時間の8時以降(東京市場の開場)
日本時間の朝8時以降は東京市場が動き出す時間帯で、それと同時に香港やシンガポールの市場も動き出します。
そのためアジア圏からの取引参加者が集まり、活発になるというわけです。
また、朝の9時55分には、市場の基準のレートとなる「仲値」というものが発表されることも流動性が高まる要因と考えられます。
日本時間の16時以降(ロンドン市場の開場)
ロンドン市場の取引量は世界1位 ※ といわれているため、東京市場以上に流動性が高くなると考えられる時間帯です。
※参考:みんなのFX「FXの取引時間の基礎知識、市場が活発になるのはどの時間帯?」
また、東京市場とロンドン市場が入れ替わる16時前後は大きな値動きが起こる可能性もあります。
東京市場が動いていた時間帯とは逆にレートが動く恐れもあるといわれているため、注意が必要です。
日本時間の22時以降(ニューヨーク市場の開場)
特に、22時から深夜2時ごろまではロンドン市場と重なっていて参加者も多いと考えられるため、1日の中でも特に流動性が高くなりやすい時間帯とされています。
また、為替相場に影響する米国の経済指標が発表される時間帯でもあるため、ファンダメンタルズ分析を行う上で注目すべき時間帯といえるでしょう。
市場の流動性が低下するおすすめしない時間帯
日本時間の早朝6時〜7時
ニューヨーク市場がクローズし、東京市場がオープンするまでの早朝6時〜7時の時間帯は取引におすすめできません。
大手市場が閉まっているため取引するトレーダーが少なく、流動性が低くなりやすいからです。
経済イベントの前後
また、発表後は値動きが活発になり、相場が急激に変動しやすいためリスクが大きいと考えられているからです。
FXの取引時間は、平日であれば24時間となっているため、自分の都合に合わせたタイミングで取引できるのはメリットの1つです。
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